「起業して自分で稼ぎたい」
「パソコン一台でリモートワークをしたい」
となったらまず必ず必要なものは「商品」ですね。
商品ってどうやって作るんでしょう?
作り方以前に、自分が何を売ったらいいのか分からないという悩みも多く聞きます。
起業して実感するのは、マーケティングやセールスよりも、
この商品作りが何よりも重要だなということです。
この商品設計ポイントを、手を抜かずじっくり取り組んで、また随時ここに戻ってきて商品をブラッシュアップすることで
まさにそんな感じです。
起業前の方も、
すでに起業して少し経った方も
新たな商品を売りたい方も
ぜひこのポイントを押さえて確認してみてくださいね!
1.売るものを決める。好きを仕事に、本当にできるの??

「好きを仕事にできるの?」
まずこの件は一旦横に置いておきましょう。
まず起業のスタートアップ時に商品にするものは
「自分が長年従事してきた仕事」
「得意なこと」
にすべきだと、私は思います。
「長年やって来た仕事を辞めたいから、起業するんだ!!」
という方もいるかもしれません。
畑違いのものを売っても別にいいのですが、あまりにも前職と接点がないと、実際問題は売るのは難しいです。
もしくは無料モニターやモニター価格でしばらくやれるのなら、それでも良いのですけどね。
自分自身もそうなのですが、よっぽとのことがない限り、同じ価格なら選ぶ確率は
新人の美容師<ベテラン美容師
であると思います。
これが大工さんでマイホームをお願いするとかなら尚更そうですよね。
その人の積んできた
経験=信頼
になってきます。
モニターで経験を積めるなら新しいことを始めてもいいと思います。
しかし起業して早く軌道に乗せたいのなら、まずは経験を生かして仕事を作ったら1番早いと思います!
で、「好きを仕事に」の件は…
「たとえ食えない時期があっても続けられる」のならやりましょう!
という月並みな答えですが…
お客さんは、売り手がその仕事を好きかどうかを、買うときにそこまで重要視しません。
「その商品を手に入れるとメリットがあるか?」
見ているところは、これだけです。
まぁ、あまりにも嫌いそうな顔してる人からは買わないだろうけどもw
起業スタートアップ時の商品は
・自分の経験・特技をなるべく生かす
・新しいことにチャレンジする場合はすぐにマネタイズを期待しない
2.売るものが決まったらターゲット(ペルソナ)を見つける

ペルソナなんて必要ない?!
売るものが決まったらターゲットを明確にします。
その商品を売るにおいて、理想の顧客のことを「ペルソナ」なんて呼んだりしますね。
このプロセスを必要ないんじゃないかと言う人もいます(かつての私ですw)
「実際のお客さんなんて、そんな理想の顧客と違うんだからムダムダ!」
という意見ですね。
実際のお客様は本当に、このペルソナとは全く違うことがほとんどです。
30代女性がペルソナだったのに、お客様は8割男性とか。まじで普通にあります。
それなのになぜ、ペルソナを設定するのか?
それは
「1人のペルソナにすら響かない商品は、
誰もその商品を欲しがらない」
という事実があるからです。
そう、
ターゲットに「売るために」ペルソナを設定するのではなく、
「魅力的な商品を作るために」ペルソナが必要なんですよね。
売る段階の話ではなくて、商品設計の段階、ってことです。
ペルソナ設定方法

いろんな方法がありますが、私がやっているのは以下の通りです。
①人物像の設定
①名前、性別、年齢、職業、居住地、未婚/既婚/子供の有無
などなど、
実在の人レベルで(もしくは本当に実在する人をモデルに)書き上げる
②悩み・望みの洗い出し
「悩み」「不安」「不満」などから
「望み」「解決したいこと」「欲しいもの」
①の人物に関しての上記項目を、思いつく限り全て書き出す
できれば各項目20個以上。
③人物像の肉付け
③趣味、休日の過ごし方、よく観るテレビや雑誌など
情報取得方法(ネット検索・SNS・雑誌など)も考える。
この①の人が、②で書き上げた問題を解消して、なりたい状態になるには何が必要か?
ここから商品を考えます。
ちなみに③は主に、販売時にどこでどんな見せ方をして売るか考えるのにも使えます。
ターゲット(ペルソナ)は
・商品設計の材料として必要となる
・ターゲットの人物像とその悩みなど、脳みそが酸欠になるまで書き出すと効果的
3.競合調査を行う

ペルソナの望みを叶えるために割り出した商品に、似たものを売っている人はいませんか?
むしろ競合がいなすぎる商品は怖いです。
それは需要がなく売れないかもしれません。
(もしくはニッチすぎて一部に超需要があるかもしれませんがw)
競合を見つけられる限りピックアップしましょう。
最低でも10社はあった方がいいかもですね。
どこで探す?競合他社
ネット検索はもちろんのこと、
SNSは重要です。

ツイッターやインスタグラムを「タグる」
つまりタグで検索するのはもちろん、
Facebook検索で競合の匂いがしたら、友人関係を見て、競合のつながりがないか探る。
可能であればリアルにその競合のサービスを受けてみられるといいですね。
あからさまに同業だと偵察してる感じが嫌ですが、まだ起業前の相手なら、競合もほとんど気にもしないと思います。
競合を見つけたらどこをチェックする?
競合の売れてないところ、ダメなところばかりを調べてもあまり成果は得られないかもしれません。
以下の2つは最低限チェックすると良いです。
①「どんな商品」が「お客様に」「どんなメリットを与えているか」
How、Who、What
の部分を明らかに、言語化できるレベルで分析します。

お客様の声があればわかりやすいですが、どうしても分からない、見つからない場合はその競合はスキップしちゃってもいいかもしれません。
これらを、もし自分のチカラならば
「お客様に」「何を使って」「どんなメリットを与えられるか」を考えてみます。
あくまでお客様起点
お客様が→メリットを得る
を軸に考えます。
②競合の強み
①は商品が売れるための大前提です。
その後にその人が選ばれる、目を惹く、リピートされる理由など、付加価値的な魅力がきっとあるはずなので、それを分析します。
できるだけ
「自分から見てこういう印象だ」
という主観的な見方は省いていき、
「口コミ、お客様の声」があればそれを参考にしましょう!
そしてそれらから分析された内容と自分を照らし合わせ、自分に出来ること、
また自分ならもっとここがすごい!という点を見つけてみます。
「出来ること」ベースでなるべく客観的に考えましょう!
大切なのはこれ、
自分が劣っている点を比べてヘコむ場ではありません笑
競合調査は大事!
敵を知らずして戦えません!
かといって競合と比べて劣っている点で凹んでいる場合ではナシ
4.最重要!コンセプトを決める

さて、この「コンセプト決め」
これが一番、超絶、大事です!!
これで売れるか売れないか決まってくるぐらいです。
2ペルソナ、3競合調査
から出した結果を見ていきます。
「ペルソナ」が
「方法」によって
「どう変わる」
この方程式がめちゃくちゃ重要です。
「ペルソナ」「方法」「どう変わる」
それぞれの項目に、小学生でも分かるレベルの分かりやすい言葉を入れていきます。
分かりやすいのも大事です。
特に「どう変わる」の部分で
変化した自分(ペルソナ)がどんな姿になっていて、何を得られているのか未来を見せられるようなものにします。
コツは、独りよがり厳禁!です。
コンセプトができたらできればペルソナさんに似た人、無理なら周りに見てもらうといいと思います。
「こんなベネフィットが得られる商品なら、買いたくなる??」
と聞いてみます。
この相手に距離をおかれると切ないので
あと別に変なネットワークビジネスじゃないからww
とフォローしときましょう。
ここでキレイに作れたコンセプトは、そのままセールスコピーにも使える場合が多いです。
コンセプト作りまとめ
①ペルソナが
②どんな方法によって
③どんな未来が手に入る
この①②③に「小学生でも分かる言葉で」当てはめていく
5.商品の内容を盛り込む

商品コンテンツは当然ながらコンセプト通りの結果の出るものにします。
ここはまぁ、作る商品によるので割愛します。笑
ちなみに先に値段を決めてしまって、その価格に見合った内容を入れてもいいと思います。
価格決定などは後で。
必ずしも市場価格を参考にすればいいってものでもないようです。
「相場より高いから売れない」という考えは捨てて、
「その価格以上の価値を与える」方に注力していくと、相場より高い値段でも価値を感じて買ってくれる人はいます。
というか普通に売れます。
とはいえリリースすぐ〜しばらくは「お客様の声」集めのためにモニターにした方がいいかなと思います。
実績集め、口コミ集め
と割り切っていきましょう!
まとめ。商品設計の最重要ポイント
◆コンセプト、とにかく分かりやすく!
ここが出来てないと売れません。
というか、ここだけ出来てれば商品の中身がまだでも「買いたい」という人が現れる事例多数ですw
◆独りよがりにならない
「これ絶対いいじゃんー自分欲しいもん」
(ヨコハマもんですみませんw)
それは独りよがりです笑
必ず人の意見、できることならペルソナさんに似た人に聞く事が出来るとベストですね。
参考になると幸いです!